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高齢者犯罪増加の背景から

一人暮らしをする高齢男性のうち、人と会話をするのは二週間に一度程度しかないという人が6人に1人に上る―


昨年7月、国立社会保障・人口問題研究所が、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県を除く、全国の65歳以上の単身生活者を対象に、生活の実態や地域とのつながりなどについて調査を行った結果、この状況が明らかになりました。
これは、過去10年ほどの間で、65歳以上の高齢犯罪者の検挙人員が、約2.5倍に増えたことと少なからず関係があるといわれています。
近年の高齢犯罪者数の増加は、高齢者人口のそれをはるかに上回る勢いです。
初犯でとどまることができるか、再犯をくり返すか、その違いは拠りどころとなる人の存在があるかどうかによっても大きく左右されます。
それは高齢者に限らず、罪を犯してしまう人に、身寄りのない単身生活者が多いという実態の所以でもあります。
核家族化が進み、人との絆が希薄になったことによる弊害はまた、この限りではありません。
一人親による子育てや、老老介護の行き詰まり、あるいはうつ病をはじめとする精神疾患の増加を招いた一端であるとも言えます。
個人にのしかかる重み、当人にそれを背負う覚悟があったとしても、逃げ場のない現実が、思わぬ形で追いつめる結果となることがあります。


自らの手でその現実に終止符を打つこと―


その最悪のケースを少しでも回避できるよう、包容力のある柔軟な社会の実現が望まれます。
そのためにも、他人任せではなく、自分にできる力添えをする意識をもつことが必要です。
これから超高齢社会を迎えると言われていますが、守るべきものがあること、悲しませたくない人がいること、そして待っていたい人がいること、そんな一人ひとりの小さくても強い信念が、大切なひとの存在を守る一助となることを改めて信じたいと思う冒頭の現実です。

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