2013.7.19 弁護士ブログ
米デトロイト市が財政破綻
米ミシガン州のデトロイト市は18日,連邦破産法9条の適用を申請しました。負債総額は180億ドル(日本円にして1兆8000億円)を超え,米地方自治体の財政破綻としては過去最大規模とのことです。
では,日本の地方公共団体がデトロイト市と同じように財政破綻の状況となった場合はどうなるのでしょうか。
答えは,「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づき,財政再建団体となります。
財政再生基準は,前年度決算の内容が,①実質赤字比率が都道府県5%,市町村・特別区20%,②連結実質赤字比率が実質赤字比率の基準に10%加えたもの,③実質公債比率35%,の3つの財政指標のいずれか1つ以上が上記財政再生基準に達している場合自主的な財政の健全化を図ることが困難であるとして、その年度内に地方公共団体の長が財政再生計画を策定し,議会の議決を経て定めなければならないとされています。
また,財政再生計画は総務大臣同意を得た後,実質的に国の管理下で再生をはかることとなります。